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社会派ながら、ホラー演出が冴えまくる

2022年1月2日 くれい響 無聲 The Silent Forest ★★★★★ ★★★★★

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無聲 The Silent Forest

ろう学校で実際に起きた性的暴行事件の映画化だけに、“台湾版『トガニ 幼き瞳の告発』”ともいわれているが、思春期の少年たちが持つ危うさを描いたという意味では『ザ・トライブ』のテイストも感じる、かなりの破壊力を秘めた青春映画。長編デビューとなるコー・チェンニエン監督は、ドラマ「暗闇は目を閉じて」で開花したサスペンス演出に加え、ホラーテイストを強めており、その不気味さは『返校 言葉が消えた日』どころではない。主人公がバスで目の当たりにするツカミの巧さや負の連鎖によって湧き上がる胸クソ悪さは最上級。そして、儚げなヒロインを演じるチェン・イェンフェイが、新人賞を総ナメにしたのも納得だ。

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:『フォーエバー・パージ』『義足のボクサー GENSAN PUNCH』『レイジング・ファイア』『少年の君』『唐人街探偵 東京MISSION』『星空のむこうの国』『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』『藍に響け』『裏アカ』『新感染半島 ファイナル・ステージ』『ハッピー・オールド・イヤー』『新解釈・三國志』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。そのほか、キネマ旬報ムック「細田守とスタジオ地図の10年」にて細田守監督×ポン・ジュノ監督、「CREA WEB」にて木幡竜さん、「GetNavi web」にて玉山鉄二さんなどのインタビュー記事も掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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