ADVERTISEMENT

重厚というより芳醇、これもまたイーストウッド!

2022年1月13日 相馬 学 クライ・マッチョ ★★★★★ ★★★★★

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
クライ・マッチョ

 イーストウッドは巨匠のイメージが強く、重厚な作品を期待する向きもあろうが、彼の監督・主演作には、サラリと、ひょうひょうと人間ドラマを描くケースも少なくない。本作もその系譜に属する。

 歳の離れた者同士の旅物語は『センチメンタル・アドベンチャー』的で、老人と少年の交流は『グラン・トリノ』を連想させる。そこに『ブロンコ・ビリー』『運び屋』の軽妙さを織り込んだつくり。ユーモアと人間味の絶妙のバランスという、イーストウッド作品の一面を再確認できる。

 少年の成長劇であると同時に、自分の居場所を見つける老アウトサイダーの物語は、重厚でないからこそシミる。むしろ芳醇と呼びたい。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『アイス・ロード』『マリグナント 狂暴な悪夢』『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』他の劇場パンフレットに寄稿。『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』の劇場パンフレットでは友人の作家、桜井鈴茂と対談しました。

相馬 学さんの最近の映画短評

もっと見る

ADVERTISEMENT