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“音”に集中させる演出も巧いタイトなサスペンス

2022年1月19日 相馬 学 ブラックボックス:音声分析捜査 ★★★★★ ★★★★★

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ブラックボックス:音声分析捜査

 まず興味を引くのは、航空事故調査の最前線で働く人々の仕事ぶり。旅客機墜落の真相が、どのようなプロセスを経て追及されるのか? 実際に調査局に取材してリアリティを追求した成果が見て取れる。

 そして主人公の音声分析という仕事にフォーカスしたつくり。ボイスレーコーダーに残されたわずかな音も聞き逃さず、疑問を追求する主人公。その姿にふれると観客の側も“音”に集中せざるをえない。聴覚からもスリルを味わえる……というわけだ。

 人付き合いの悪い主人公は、ざっくり言えばオタク。能力があっても社会性がなければ信用されない、そんなキャラの脆さも活かされ、長尺ながら引き締まったサスペンスが成立する。力作!

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『ゴーストバスターズ アフターライフ』『ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ』『アイス・ロード』『マリグナント 狂暴な悪夢』他の劇場パンフレットに寄稿。布袋寅泰への取材をはじめ、最近は映画絡みで音楽アーティストに話を訊くことが多くなりました。

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