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家族愛の物語、でもエリート批判も忘れないよ!

2014年8月28日 山縣みどり マルティニークからの祈り ★★★★★ ★★★★★

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マルティニークからの祈り

だまされて麻薬の運び屋にさせられた主婦のサバイバルを獄中の本人と、彼女を連れ戻そうと苦労する夫側から描き、圧倒的なリアリティと緊迫感に打ちのめされる。言葉が通じない上、強面の女囚や看守から身を守らなくてはならない主人公の孤独と恐怖感たるや。チョン・ドヨン演じる主婦が実に弱々しく、とても芯が強そうに見えないのが素晴らしい。魂が引き裂かれそうな絶望の表情を見ているだけで心が痛む。家族愛で困難を乗り切る物語だが、「おおっ」と思わせたのが駐仏韓国大使館員の描き方。エリート意識むき出しで、自国民救出よりも上司の顔色うかがいが優先な小物っぷり。誇張はあるだろうが、偉そうなエリートって本当に嫌だわ。

山縣みどり

山縣みどり

略歴:雑誌編集者からフリーに転身。インタビューや映画評を中心にファッション&ゴシップまで幅広く執筆。

近況:最近、役者名を誤表記する失敗が続き、猛省しています。配給会社様や読者様からの指摘を受けるまで気づかない不始末ぶりで、本当に申し訳ありません。

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