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政府批判を恐れない監督の骨太な精神が伝わってくる

2014年8月29日 山縣みどり テロ,ライブ ★★★★★ ★★★★★

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テロ,ライブ

正体不明の爆破テロ犯と高視聴率狙いのTV局、野心むき出しの元ニュースキャスターが繰り広げる三つ巴がまずスリリング。スタジオと窓から見える景色、TVのライブ映像という限られた映像をテンポよくつないで飽きさせない編集テクもお見事! が、重要なのは事件から浮かび上がる韓国社会のひずみだ。物語が進むに連れ明らかになる犯人の絶望感や悔しさには同情を禁じ得ず、翻弄されるメディアや警察が滑稽に感じられるのだ。本当に大事なことは何か? 正義とは? いろいろなことを観客に考えさせる。学歴社会である韓国では一部のエリートが利権を握っているもよう。国民を無視した国策を押し進める政府批判とも受け取れる骨太な意欲作だ。

山縣みどり

山縣みどり

略歴:雑誌編集者からフリーに転身。インタビューや映画評を中心にファッション&ゴシップまで幅広く執筆。

近況:最近、役者名を誤表記する失敗が続き、猛省しています。配給会社様や読者様からの指摘を受けるまで気づかない不始末ぶりで、本当に申し訳ありません。

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