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今こそ考えたい日記が残された意味

2022年3月13日 中山 治美 アンネ・フランクと旅する日記 ★★★★★ ★★★★★

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アンネ・フランクと旅する日記

日記初出版から75年に合わせ、アンネ・フランク基金の依頼を受けて制作された。”現在と過去をつなぐ”という要望に、見事に応えた脚本が秀逸だ。主軸は空想の友キティー。彼女は”創造のキャラ”から飛躍して、時空を飛び越えながらアンネのその後を旅し、現代のアムステルダムで難民と共鳴する。彼女の躍動と今日的な問題が、もはや遠い過去となっていたアンネと日記の存在をも鮮やかに甦らせることに成功している。だからこそ、考えずにはいられない。アンネは今の世界をどのように見ているのだろうかーーと。ホロコーストの生存者の息子である監督の想いも込めて制作された本作が、この時期に世に放たれた意義を噛み締めたい。

中山 治美

中山 治美

略歴:茨城県出身。スポーツ紙記者を経てフリーの映画ジャーナリストに。日本映画navi、全国商工新聞、スカイパーフェクトTV(ぴあ)、BANGER!、朝日新聞webサイトおしごとはくぶつかん情報館内で「おしごと映画」を執筆中。いつの間にやら映画祭を回るのがライフワークとなっている。お気に入りはオランダ・ロッテルダム国際映画祭とスペインのサンセバスチャン国際映画祭。

近況:本サイトで「映画で何ができるのか?」と「ぐるっと!世界の映画祭」を連載中。また、編集に携わった塚本晋也監督・著「『野火』全記録」(洋泉社)、DVDマガジン「石原裕次郎シアター」(朝日新聞社)が発売中デス。ライフワークの旅の記録をまとめたブログはこちら。https://tabisutekaisyu.amebaownd.com

サイト: https://www.oshihaku.jp/series/00007

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