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女子高生に殺されたい (2022):映画短評

女子高生に殺されたい (2022)

2022年4月1日公開 110分

女子高生に殺されたい
(C) 2022日活

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.7

くれい響

オリジナルのミステリー&謎解き要素がプラス

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『哀愁しんでれら』を超えるサイコパス演技を魅せつつ、そこにしっかり色気やら優しさやらで説得力を持たせる田中圭に、城定秀夫監督作おなじみのメガネっ子で陰キャには、飛ぶ鳥を落とす勢いの河合優実。そのほか、しっかりキャラ立ちした若手女優をキャスティングした時点で“勝ち”は見えていたが、そこに巧みな語り口や幻想的なイメージなど、城定監督ならではの職人技がプラス。しかも、京子と愛佳というオリジナルキャラを加えたことで、原作にはなかったミステリー&謎解き要素が強まるという大胆な脚色が冴えまくる。これまでもハズれがなかった古屋兎丸原作の映画化だが、今回も思わず唸る仕上がりに!

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

学園青春ドラマに特異な性倒錯を絡めた新手のサイコサスペンス

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 「女子高生に殺されたい」という願望を叶えるため高校教師になった男が、とある「特殊な事情」を抱えた少女にターゲットを定め、綿密な計画のもとで彼女が自分を殺すよう仕向けていく。なるほど、オートアサシノフィリア(自己暗殺性愛)なる性倒錯が実在することは寡聞にして知らなかった。この特異な性癖を学園青春ドラマの枠に組み込むことで、己の欲望のために未熟な若者を騙して利用する狡猾な大人を描いた新手のサイコサスペンスに仕立てている。ただ、ターゲットにされた少女の「特殊な事情」がまたちょっと特殊なため、この設定を素直に呑み込めるかどうかで賛否は大きく左右されるだろう。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

ダークサイドの田中圭

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

田中圭はパブリックイメージもあってか、どうしても陽性な2枚目半キャラクターが、特に映画では続いている気がします。
そんな田中圭史上、一番、極端なダークサイドのキャラクターが見ることができたのが本作。
『哀愁しんでれら』もそうでしたが、こっち側の映画の田中圭をもっともっと見たいと思わせてくれる一本でした。
メインどころの4人の女子高生がどれも見事にはまっていてよかったです。
また、脇に回った大島優子がまた魅力的です。ホントに頼もしい俳優さんになられましたね。

この短評にはネタバレを含んでいます
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