ただ「軍国日本批判」ではない歴史認識の深さ。

2014年8月31日 ミルクマン斉藤 セデック・バレの真実 ★★★★★ ★★★★★

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セデック・バレの真実

原題は『セデック・バレ 余生』。「余生」とは「残された者」の謂という。プロデューサーは『セデック・バレ』の監督・魏徳聖だし、おそらくあの二部作を制作する際にリサーチはしたものの、作品からは漏れてしまった様々なものごとをドキュメントとして改めて収めた、正真正銘の“続編”だ。「霧社事件」のその後と、モーナ・ルダオら“首謀者”の子孫たちの証言、さらに部族の伝承的なルーツである巨大岩盤「プスクニ」(最後に現れる神々しき威容!)を探る子孫たちの旅を重層的に描いていくが、そのどれもが興味深い(いささか長いが)。ドラマ版を観ていなくても理解はできるが、観ていると数倍は感興が増すのは間違いなし。

ミルクマン斉藤

ミルクマン斉藤

略歴:映画評論家。1963年京都生まれ。デザイン集団「groovisions」の、唯一デザインしないメンバー。現在、京都・東洞院蛸薬師下ルの「三三屋」でほぼ月イチ・トークライヴ「ミルクマン斉藤のすごい映画めんどくさい映画」を開催中。雑誌「テレビブロス」「ミーツ・リージョナル」「キネマ旬報」等で映画コラムを連載中。

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