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差別や暴力は麻薬のように中毒化する

2022年5月21日 なかざわひでゆき フォーエバー・パージ ★★★★★ ★★★★★

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フォーエバー・パージ

 全体主義化したアメリカで国民のガス抜きのため、年に1度の12時間だけ殺人が合法化される…という設定でフランチャイズ展開してきた『パージ』シリーズ最新作。パージ法のタイムリミットに飽き足らなくなった一部の市民が暴徒化し、遂には政府の機能が麻痺したことから、6時間後に迫った国境封鎖までに国外脱出を試みる人々のサバイバルが描かれる。差別や暴力を少しでも許したら最後、麻薬のように中毒化してしまうというのはその通り。移民を快く思っていなかった白人富裕層と、差別に不満を持つ移民労働者が、生き残りを賭けて団結するうちに互いを認め合うという筋書きも、ベタではあるが現代社会に向けた大切なメッセージを孕む。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとしてキャリア30年。TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。海外取材経験も多数。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:最近は今さらながらK-POPのボーイズバンドにドハマり中。一番の御贔屓はMCNDですが、NCTやTREASUREも大好き。もちろんBLACK PINKとかITZYとかEVERGLOWとかガールズにも夢中です。

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

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