ADVERTISEMENT

ふとした言葉が詩人であることを感じさせる

2022年5月23日 平沢 薫 シェイン 世界が愛する厄介者のうた ★★★★★ ★★★★★

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
シェイン 世界が愛する厄介者のうた

 サブタイトル通りの人物像が描き出されて、ドキュメンタリーというよりどこか神話的物語の趣き。現在のシェインの語りは少々呂律が怪しいのに、ふとした言葉がこの人物が詩人であることを感じさせる。シェイン本人だけでなく、父母や妹の発言も率直で、この一家のドラマを垣間見る思い。古くから交流があるジョニー・デップが聞き手の一人として登場、彼がこういう人物に惹かれることが痛感されて、本作の製作への参加も納得。あの時代の空気が映し出されるのは、本作の監督、1979年の『セックス・ピストルズ/グレート・ロックンロール・スウィンドル』のジュリアン・テンプルも、シェイン同様、そのまっただ中にいたからだろう。

平沢 薫

平沢 薫

略歴:映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「SCREEN ONLINE」「Movie Walker」「日経エンタテインメント!」「DVD&動画配信でーた」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」等で執筆。他に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況:ニール・ゲイマンの原作コミックをドラマシリーズ化する『サンドマン』@Netflixの8/5配信日決定予告編が登場。この機会に、まだ途中までしか刊行されていない、原作コミック日本語訳版が全巻刊行されたら嬉しいのだが、さて。

平沢 薫さんの最近の映画短評

もっと見る

ADVERTISEMENT