大女優グレンダ・ジャクソンのスクリーン復帰作!

1924年のイギリスを舞台に、名門貴族の御曹司と恋に落ちたメイドの、人生を一変させた1日とその後の歩み。注目すべきは、第一次世界大戦の直後に時代を設定している点であろう。大勢の若い男性が戦場に散ったことでイギリスの伝統的な階級社会が大きく揺らぎ、この数年後にはすべての女性に参政権が与えられることとなる。そんな激動する社会を背景に、学歴も教養も家柄も持たない若い女性が自我と知性に目覚め、やがて自立への道を歩み始める。いわばフェミニズムの発芽を描いた作品と言えよう。2度のアカデミー主演女優賞に輝く大女優グレンダ・ジャクソンの、実に31年ぶりとなるスクリーン復帰作としても見逃せない。