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キラキラの「中身」を考察する

2022年6月14日 森 直人 恋は光 ★★★★★ ★★★★★

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恋は光

「頭でっかちな変わり者」が恋というテーマに沿って現実社会のリアルに揉まれていく。まさに小林啓一イズム溢れる素敵な快作。『ももいろそらを』や『ぼんとリンちゃん』等のヒロイン像を、今回は男子・西条(神尾楓珠)が受け継いだ。時代劇や歌舞伎、近代文学の文豪などの古風さをコミカルに付与しつつ、今までで最も明るい「光」の映画!

主要4人の中で唯一生臭い現実の側に居るのが宿木(馬場ふみか)。She&Himの曲と共に冒頭ショットを飾る彼女を主軸にすると、ピュアな三人の世界の「光」にカルチャーショックを受けて変容する物語とも取れるのだ。そうすると原作マンガとも、過去の小林作品とも異なるものに見えてくる!

森 直人

森 直人

略歴:映画評論家、ライター。1971年和歌山生まれ。著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)、編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)ほか。「週刊文春」「朝日新聞」「キネマ旬報」「メンズノンノ」「Numero TOKYO 」などでも定期的に執筆中。※illustrated by トチハラユミ画伯。

近況:YouTubeチャンネル『活弁シネマ倶楽部』でMC担当中。6月26日より、小林啓一監督(『恋は光』)の回を配信中、ほか、大野大輔監督(『辻占恋慕』)、佐向大監督(『夜を走る』)、川和田恵真監督(『マイスモールランド』)、東盛あいか監督(『ばちらぬん』)、長久允監督(『DEATH DAYS』)、松居大悟監督(『ちょっと思い出しただけ』)、舩橋淳監督(『ある職場』)、犬童一心監督(『名付けようのない踊り』)、片山慎三監督(『さがす』)、二宮健監督(『真夜中乙女戦争』)等々を配信中。アーカイブ動画は全ていつでも観れます。

サイト: https://morinao.blog.so-net.ne.jp/

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