この女性暗殺者は古書店を営んでいる

女性暗殺者モノなのだが、彼女には副業があり、ロンドンで希少価値の高い本だけ扱う古書店を営んでいて、その店構えがウットリもの。さらに、その店をフラリと訪れた実は敵である男は、エドガー・アラン・ポーが別名で出版した詩集を勧められると、その中の一篇を暗唱したりする。そんな設定がすんなり楽しめるのも、2人を演じているのがマギー・Qとマイケル・キートンだからではないか。いろんな経験を経てきた大人な2人が、相手を面白がりつつ、本気の戦いをする、そんなドラマでもある。そのヒロインが敬愛する師匠役で、サミュエル・L・ジャクソンが安定のいいオヤジぶり。彼がヴィンテージのギター好きという設定もいい。