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小林啓一は間違いなく、未知なる「今」を観ている。

2014年9月20日 ミルクマン斉藤 ぼんとリンちゃん ★★★★★ ★★★★★

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ぼんとリンちゃん

いくらリサーチしたってこんな台詞書けるもんじゃないだろ。オタク、それもBL好き男女の思考回路に則っためくるめく言葉の洪水。オタク的術語ともいうべき耳馴染みのない単語の嵐。そっち系門外漢なら冒頭十数分は置いてけぼり確実だが、かなりの頻度でズドンズドンと発射される名言にいつしかのめりこまさせられていく(主役ふたりの非BLな妹たちが弛緩しつつ吐き捨てる言葉も、多くの観客にとって作品世界を相対化する手助けをしてくれる)。全編を貫く長回しは「オタクvsひと足先にリアルな性に目覚めた肉便器」とのバトルで頂点を迎えるが、そこでオタクは敗北せずさらなる名言を吐くのが素晴らしいじゃないか。傑作!

ミルクマン斉藤

ミルクマン斉藤

略歴:映画評論家。1963年京都生まれ。デザイン集団「groovisions」の、唯一デザインしないメンバー。現在、京都・東洞院蛸薬師下ルの「三三屋」でほぼ月イチ・トークライヴ「ミルクマン斉藤のすごい映画めんどくさい映画」を開催中。雑誌「テレビブロス」「ミーツ・リージョナル」「キネマ旬報」等で映画コラムを連載中。

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