SFとしてではなく人情劇として評価すべし

2014年9月21日 相馬 学 アバウト・タイム ~愛おしい時間について~ ★★★★★ ★★★★★

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アバウト・タイム ~愛おしい時間について~

 タイムトラベルを題材にした作品というと、SFファンとしては設定の緻密さを求めたくなる。『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティス監督がSFを得意としているとは思えないが、作家性でそれを乗り切った。

 軽妙なコメディ・センスと人情味。不器用な主人公や、ひょうひょうとしたその父親の描写に笑いをにじませながら、家族の絆の温かさでホロリとさせる。ここまで迷いなく自身の作風を貫いた点は評価されるべきだ。

 タイムトラベルという題材に限って言えば後付のルールがいくつか見られ、SF映画として端正とは言い難い。とはいえ、この温かみに触れると、弱点に目をつぶりたくなるのも事実である。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』他の劇場パンフレットに寄稿。取材仕事では、デヴィッド・クローネンバーグにお話しをうかがいました。

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