楳図かずおが自ら監督したフェイク自伝映画!

2014年9月22日 平沢 薫 マザー ★★★★★ ★★★★★

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さすが、楳図かずお。コミックという視覚表現を追求してきた彼は、やはり視覚表現の一種である映画を初監督するにあたって"コミックを実写にする"とは発想しない。彼は、自分のコミックの"画"それ自体を映画の中に取り込むという大ワザを使う。彼の描く"線"自体がもっとも強い表現であることを、彼は分かっているのだ。物語がフェイクの自伝なのも、自分自身をキャラクター化し、自作に登場させてきた彼らしい。

それにしても楳図かずお自身による実写だ。あのヘビ女が螺旋形に這いずり回る姿はどんな映像なのか。楳図系としかいえない美少女たちは、人間ならどんな顔をしているのか。それを見ないわけにはいかない。

平沢 薫

平沢 薫

略歴:映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「SCREEN ONLINE」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」「Movie Walker」等で執筆。他に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況:「ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー」@Netflix、前作「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」の元ネタはシャーリー・ジャクソンの「たたり」だったが、今回はヘンリー・ジェイムズの「ねじの回転」。名作を根底に置いてはいるが、今回もアレンジぶりが物凄い。

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