楳図氏ならではの大胆な発想は面白い

2014年9月30日 なかざわひでゆき マザー ★★★★★ ★★★★★

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マザー

 楳図かずおの漫画を読んで育った筆者としては非常に心苦しいのだが、良くも悪くも素人監督の映画だと言わざるを得まい。
 自身の母親を悪霊に仕立てたフェイクな自伝的ホラーというのは、なるほど楳図氏らしい大胆不敵なアイディア。ダリオ・アルジェントを彷彿とさせる色彩への強いこだわりなどにも、監督の並々ならぬホラー映画愛が伝わってくる。真行寺君枝は実年齢より若く見えるため、老けメイクが若干不自然なようにも感じるが、あの憂いをおびた美貌は確かに楳図ワールドの住人だ。
 ただ、カメラワークや編集のぎこちなさは否めず、演出も手探りな印象が残る。とにかく、これが初監督作品。是非とも2作目以降に期待を寄せたい。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:最近は今さらながらK-POPのボーイズバンドにドハマり中。一番の御贔屓はMCNDですが、NCTやTREASUREも大好き。もちろんBLACK PINKとかITZYとかEVERGLOWとかガールズにも夢中です。

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

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