いわゆる「作家」らしい映画ですね。

2014年10月1日 ミルクマン斉藤 マザー ★★★★★ ★★★★★

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マザー

主役は自分、自作漫画も引用(ま、演じているのは愛之助だが)。自伝か、と思わせるメタフィクショナルな物語。赤白ストライプのイメージ含め自己演出能力にも長けた漫画家、というパブリック・イメージも利用しつつ、母との確執やコンプレックスも絡んでいささか寺山修司っぽくもある展開にニヤリ。ただしホラーとしては、真行寺君枝を除いてちっともオソロシくはないのが難だが(あのへび少女含め)、SF漫画家としても最上級に位置する論理の人らしい展開がいかにも楳図かずおなのだ。演出的にはいささか単調でぶっきらぼうなところもあるが、決して下手ではなく氏の作品に通底するものが表れているのは流石。「君恋し」の使い方なんてね。

ミルクマン斉藤

ミルクマン斉藤

略歴:映画評論家。1963年京都生まれ。デザイン集団「groovisions」の、唯一デザインしないメンバー。現在、京都・東洞院蛸薬師下ルの「三三屋」でほぼ月イチ・トークライヴ「ミルクマン斉藤のすごい映画めんどくさい映画」を開催中。雑誌「テレビブロス」「ミーツ・リージョナル」「キネマ旬報」等で映画コラムを連載中。

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