発想は面白いし、カタルシスを催す場面もあるが…

2014年10月27日 相馬 学 ドラキュラZERO ★★★★★ ★★★★★

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ドラキュラZERO

 誰でも知ってる吸血鬼の、誰も知らない過去を描くアイデアの面白さは素直に評価したい。敵兵を槍で射抜く“串刺し公”と呼ばれていた残忍な兵士という過去を捨て、民を思いやる君主となった設定も魅力的だし、魔力を得てからの活躍ぶりにも見入ってしまう。

 が、ドラマ的に、それ以上に発展しきれないのが残念。正義にも悪にもなりきれないドラキュラのキャラが中途半端で、悲劇として見るのもツラい。

 ひとりで敵軍を始末する場面では『300<スリーハンドレッド>』的な興奮を覚えたし、串刺し公の面目躍如たる壮絶な地獄絵図にはホラー・ファンの欲求も満たされた。それだけにドラマの作りこみの甘さが惜しまれる。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』他の劇場パンフレットに寄稿。趣味でやっているクラブイベントDJの方も忙しくなってきました。

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