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キーポイントとなるのは、“青さ”

2014年11月4日 相馬 学 嗤う分身 ★★★★★ ★★★★★

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嗤う分身

 望ましくない現実の自分と、それを啓蒙する、こうありたい自分の分身のせめぎ合い。こういうアイデンティティの物語は、若い世代にこそアピールするものだろう。

 社交的な分身の姿に、オドオドした自分の情けなさを感じてしまう主人公のドラマは、ファンタジーとして面白い。が、『ファイト・クラブ』というひと世代前の傑作に衝撃を受けた人間には、青さも鼻につく。

 それでもこの映画が憎めないのは、ジェシー・アイゼンバーグという“青さ”を体現できる役者の好演があるから。淡色のジャケットを着て、あたふたしている彼の姿がとにかく面白く、見方を変えると青年版『未来世紀ブラジル』のようにも思えてくる。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『ゴーストバスターズ アフターライフ』『ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ』『アイス・ロード』『マリグナント 狂暴な悪夢』他の劇場パンフレットに寄稿。布袋寅泰への取材をはじめ、最近は映画絡みで音楽アーティストに話を訊くことが多くなりました。

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