血糊に頼らず、脚本を信じ切った俊英の新境地

2014年11月7日 相馬 学 ザ・ゲスト ★★★★★ ★★★★★

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ザ・ゲスト

 『ビューティフル・ダイ』『サプライズ』と快作を連打するアダム・ウィンガード監督の新作は、やはり期待を裏切らない出来。前2作のスプラッター性はなりを潜めたが、それでも十分にハラハラさせられる。

 人当たりの良い主人公が少しずつ凶暴性を発揮。その正体を予測させるミステリーのスリルは尻上がりに上昇し、意外な事実が発覚するクライマックスまで目が離せず、サスペンスととしての完成度の高い。

 脚本の作りこみを重視するウィンガードの本質が、派手な映像ではなく物語にあることを確認できる逸品。TV方面で活躍しているダン・スティーブンスのカリスマ的な個性も活きた、高純度のジャンル映画だ。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『ファナティック ハリウッドの狂愛者』他の劇場パンフレットでお仕事中。「映画の巨人たち リドリー・スコット」(辰巳出版刊)に寄稿。

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