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モスダイアリー (2011):映画短評

モスダイアリー (2011)

2013年8月3日公開 82分

モスダイアリー
(C) MD (Quebec) Productions Inc. / Samson Films Limited, 2011
なかざわひでゆき

「トワイライト」シリーズ関係者はこれを見て猛省してね♪

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

キーワードは全寮制女子校、美少女、ヴァンパイア。この組み合わせにズキュンと来るホラー映画ファンは、なにがなんでも劇場へ突っ走るべし。
「アメリカン・サイコ」でリッチなヤング・エリートの歪んだ心の闇を垣間見せたメアリー・ハロン監督が、本作では思春期ならではの脆くも繊細な美少女たちの危うい関係を耽美的なゴシック・ロマンとして描いていく。ベースとなるのはシェリダン・レ・ファニュの古典「吸血鬼カーミラ」。正体不明のミステリアスな転校生エネッサ役を、風変わりな美貌の悪魔っ娘女優リリー・コールに演じさせたのも勝因だ。
全ては主人公レベッカの肥大した妄想の産物なのか、それとも本当にエネッサは永遠の命を持つヴァンパイアなのか、決して破綻することのない丁寧な描写で観客の想像に委ねていく演出もなかなか巧み。これぞ正しき青春ホラー。エロとグロには若干事欠くけど、それでも「サスペリア」から「血を吸う薔薇」まで、このジャンルのファンを大いに満足させること間違いなし。あ、「サスペリア」はヴァンパイアじゃないけどね。
いずれにせよ、「トワイライト」シリーズの関係者はハロン監督の爪の垢でも煎じて飲まにゃならんだろう。

この短評にはネタバレを含んでいます
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