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“逃亡者”宮沢りえのシャープなキャラに見惚れる

2014年11月12日 相馬 学 紙の月 ★★★★★ ★★★★★

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紙の月

 過去に囚われ、仕事に囚われ、家庭に囚われるヒロインだから、逃げようとするのは必然的だった。そんな逃亡者としてのドラマに見応えがある。

 逃げるというと後ろ向きのイメージがあるし、横領という行為自体も犯罪なので悪いイメージがつきまとう。しかし一方で、“囚われ”から解き放たれた自由な人間性が光っているのも事実。反対側に突き抜けた者の清々しさや切なさが、何とも眩しい。

 何よりスゴいのは主演の宮沢りえだ。疲れた中年女性でもあるが、妖婦にもなる。笑顔を見せはするが、目だけは笑っていない。逃亡者のスキのなさが、そこにしっかり表われていた。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『ゴーストバスターズ アフターライフ』『ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ』『アイス・ロード』『マリグナント 狂暴な悪夢』他の劇場パンフレットに寄稿。布袋寅泰への取材をはじめ、最近は映画絡みで音楽アーティストに話を訊くことが多くなりました。

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