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愛という名の情欲の行方

2014年12月20日 なかざわひでゆき 暮れ逢い ★★★★★ ★★★★★

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暮れ逢い

 パトリス・ルコント監督にとって久々の文芸ロマン。第一次世界大戦へと突き進む不穏な時代を背景に、野心家の青年と良妻賢母たる社長夫人の秘めたる愛が描かれる。
 許されぬ関係だからこそ燃え上がるのは世の常だが、しかしその情熱は時の流れという試練に耐えうるのか。出世街道に乗った若者と生活に恵まれた人妻にとって、それはリスクを侵すほどの意味や価値があるものなのか。ルコント監督は愛という名の情欲の正体を探るとともに、その行く末を丹念に見つめていく。
 質実剛健なドイツが舞台ということもあり、全体的にはとても慎ましやかな印象。妻の心情を察しつつも責められない心優しき社長を演じるアラン・リックマンが出色だ。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとしてキャリア30年。TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。海外取材経験も多数。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:最近は今さらながらK-POPのボーイズバンドにドハマり中。一番の御贔屓はMCNDですが、NCTやTREASUREも大好き。もちろんBLACK PINKとかITZYとかEVERGLOWとかガールズにも夢中です。

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

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