シネマトゥデイ

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埋もれた歴史の掘り起こしには成功したが…

  • バンクーバーの朝日
    ★★★★★

     人気俳優を起用して戦争映画に若年層を取り込む。そこに今回は新鋭監督を起用して彼のステップアップの場を提供。大手・東宝だからこそ出来る、『永遠の0』に続く志とビジネスを両立させた挑戦だ。ならばさらに一歩踏み込んで、今、本作を世に出す意義を実感させて欲しかった。『フューリー』が強烈な反戦メッセージを突きつけたように。
     突然、隣人に銃を突きつけられる恐怖。日本人というだけで収容所送りにされた無情。朝日軍の偉業が抹殺された無念。そして戦後、彼らに謝罪したカナダの戦争責任の取り方etc…。今、考えるべき事は、本作で省略した部分にあるのではないか。
     戦争映画を美談で終わらせない気概を見たいのだ。

⇒映画短評の見方

中山 治美

中山 治美

略歴: 茨城県出身。スポーツ紙記者を経てフリーの映画ジャーナリストに。週刊女性、GISELe、日本映画navi、goo映画、スカイパーフェクトTV(ぴあ)、朝日新聞webサイトおしごと博物館内で「おしごとシアター」などで執筆中。いつの間にやら映画祭を回るのがライフワークとなっている。お気に入りはオランダ・ロッテルダム国際映画祭とスペインのサンセバスチャン国際映画祭。

近況: 本サイトで「映画で何ができるのか?」と「ぐるっと!世界の映画祭」を連載中。また、編集に携わった塚本晋也監督・著「『野火』全記録」(洋泉社)、DVDマガジン「石原裕次郎シアター」(朝日新聞社)が発売中デス。

サイト: https://www.oshihaku.jp/series/00007

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