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ももクロを見る目が大きく変わる。

2015年2月25日 くれい響 幕が上がる ★★★★★ ★★★★★

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幕が上がる

自身も舞台俳優・演出家である脚本家・喜安浩平と組んだことで、間違いなく近年の本広克行監督作では断トツの出来。また、1ヶ月半スケジュールを割き、じっくり役に入り込んだ彼女たちから女優魂を感じることで、本作を機に世間のももクロを見る目は大きく変わるだろう。確かにアイドル映画としても、青春映画としてもよくできている。だが、一歩引いて見ると、原作でしっかり描かれてた「銀河鉄道の夜」を“オリジナルとして”上演する意味、そして部長が演出家としての才能を発揮する過程があまりに曖昧。それゆえ、元女優の副顧問が最後に取る決断が胸に響いてこない。彼女を演じた黒木華はももクロを喰うほど素晴らしいだけに悔やまれる。

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:『フォーエバー・パージ』『義足のボクサー GENSAN PUNCH』『レイジング・ファイア』『少年の君』『唐人街探偵 東京MISSION』『星空のむこうの国』『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』『藍に響け』『裏アカ』『新感染半島 ファイナル・ステージ』『ハッピー・オールド・イヤー』『新解釈・三國志』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。そのほか、キネマ旬報ムック「細田守とスタジオ地図の10年」にて細田守監督×ポン・ジュノ監督、「CREA WEB」にて木幡竜さん、「GetNavi web」にて玉山鉄二さんなどのインタビュー記事も掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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