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ドンデン返しも凄いけど、そのドンデンの余韻が大事

2015年2月28日 轟 夕起夫 女神は二度微笑む ★★★★★ ★★★★★

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女神は二度微笑む

 人はついつい先入観を持つ。ここでまた、「クライマックスはインド三大祭りのひとつ、“ドゥルガー・プージャー”のエキサイティングな祝祭空間で、それは単なるローカリズムではなく本質的なテーマを宿している」などと記すと余計な先入観を与えてしまうのでは……と構えてしまう。でもきっと大丈夫。この映画、ミスディレクションと広げに広げた“大風呂敷”の畳み方にワザがあり、「先入観を持った自分ごと」、最後はひっくり返されるのが心地よいのだ。キーとなる危険人物の名は“ミラン・ダムジ”。その語感がイカしてる。脳裏に引っかかって、心の中にぶらさがる。あの“カイザー・ソゼ”という魅惑の響きを初めて耳にした時のように。

轟 夕起夫

轟 夕起夫

略歴:文筆稼業。1963年東京都生まれ。「キネマ旬報」「映画秘宝」「クイック・ジャパン」「DVD&ブルーレイでーた」「QJweb」などで執筆中。近著(編著・執筆協力)に、『伝説の映画美術監督たち×種田陽平』(スペースシャワーブックス)、『寅さん語録』(ぴあ)、『冒険監督』(ぱる出版)など。

近況:またもやボチボチと。よろしくお願いいたします。

サイト: https://todorokiyukio.net

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