シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

3つの時代が同時に進み、主人公の想いが明かされていく

  • 実在した数学者の生涯を、その業績ではなく、その心情に焦点を当てて描く。主人公は、ある隠さなければならない想いを持っているために、周囲の人々と関係を築くことを断念して生きるが、偶然から人と関わることとその喜びを体験する。しかし、他者に共感する能力を得たために、彼の仕事は彼に多大な苦痛を与えるようになる。その逆説。そんな物語を、少年時代、第二次世界大戦中、戦後という3つの時代が同時進行する形で描き、少しずつ彼が秘めていた心情を明かしていく脚本が見事。

    カンバーバッチ演じるコミュニケーション障害系の主人公は、ちょっとシャーロックっぽいので、ファンはそこも要チェック。

⇒映画短評の見方

平沢 薫

平沢 薫

略歴: 映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「キネマ旬報」「映画.com」等で執筆。著作に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況: Netflixのフランス製TVミニシリーズ「ラ・モント」('17)、模倣犯の犯行が起きて、女性連続殺人犯が捜査に協力するという、女性版「羊たちの沈黙」なんだけど、彼女が息子を捜査官に指名して、あれやこれやのヒネリあり。その女性版ハンニバル・レクターを「美しすぎて」「バンカー・パレス・ホテル」のキャロル・ブーケが演じる、というキャスティングがポイントかも。

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