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映画 暗殺教室 (2015):映画短評

映画 暗殺教室 (2015)

2015年3月21日公開 110分

映画 暗殺教室
(C) 2015 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C) 松井優征/集英社

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

平沢 薫

リズムと質感を味わうべし

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 リズムと質感。味わうべきなのはこの2つ。原作コミックをそのまま実写映画化するというコンセプトらしくエピソードもセリフも原作そっくりで、それが妙なアレンジをするよりも正解だったが、それでは映画ならではの工夫が何もないのかというとそんなことはなく、それがリズムと質感だ。ストーリーを語るリズムが、軽くて速い。このスピード感には、メインキャラが高速で動く生物だという設定が一役買っている。そして、そのメインキャラ、触手を持つピースマークに似た顔の異形の生物の、質感の妙。玩具のスーパーボールに似ているがツヤ消しで、ほのかに和菓子の柔らかさが漂う。ベイマックスとはひと味違う、この質感を堪能したい。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

やはり、ここでも菅田将暉

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

物騒すぎるタイトルに反し、教師と生徒の新しいカタチを描いた原作だが、殺せんせーのヴィジュアルからして、決して実写向けといえない。それをあえてやってしまうのが、怖いモノなしの日本映画界。修学旅行から暗殺合宿に変更されたことなどで、あまり展開に起伏がないのは惜しまれるが、詰めに詰め込んだ前半など、終始文化祭のような原作のテイストを巧く再現。キャストの見栄えはコスプレの域を出てないかもしれないが、渚の山田涼介を始め、演技については問題なし。近年、怪優と化した高嶋政伸の鷹岡のほか、ここでもカルマを演じた菅田将暉が光り、去年の同シーズン公開の『銀の匙』にも通じる学園モノに仕上がっている。

この短評にはネタバレを含んでいます
相馬 学

ファンには物足りないが、初心者を呼び込む力はアリ!

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 教師にして怪物、生徒にしてその暗殺者。そんな彼らの間の多くの印象的なエピソードを、どうさばくのか? 原作のファンとしては、そこに興味があったが、なるほどと思わせる。

 生徒の中の主人公と呼んでいいキャラの目線を重視。そのうえで、あくまでも教育者と生徒の関係に重きを置いて絞り込んだ物語は、ファンにはささか薄味かもしれないが、原作を知らない人には飲み込みやすい。

 コミックのファンにとって嬉しいのは、現在進行の漫画とリンクするフラッシュバックで物語を復習できること。個人的には、もっとも不安だった“殺せんせー”のCGビジュアルが、予想以上に溶け込んでいたことに安堵した。次作も楽しみだ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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