グランジ世代の病めるハリー・ポッター

2015年5月2日 相馬 学 ホーンズ 容疑者と告白の角 ★★★★★ ★★★★★

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ホーンズ 容疑者と告白の角

 ホラー監督と思われたアレクサンドル・アジャが、 こんなにも繊細なスリラーを撮れるとは嬉しい驚き。角やら蛇やらが飛び出す苛烈なビジュアルの魅力も健在だが、評価すべきはドラマの面白さだ。

 最悪の状況追い込まれた主人公は周囲が“クソッたれ”にしか見えず、毒づきの連発。最愛の人を失った悲しみもぬぐえない。“告白の角”という奇抜なアイデアもさることながら、20代でドン詰まりのヤケクソ感に宿るグランジ的リアリティも秀逸。

 ダニエル・ラドクリフも素晴らしく脱ハリポタというよりは“昔ハリポタだった俺”を引き受けているよう。ハリポタ好きにオススメできるアジャ作品が見られる日が来るとは思わなかった。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『ファナティック ハリウッドの狂愛者』他の劇場パンフレットでお仕事中。「映画の巨人たち リドリー・スコット」(辰巳出版刊)に寄稿。

相馬 学さんの最近の映画短評

もっと見る

[PR]