ADVERTISEMENT

明烏 あけがらす (2015):映画短評

明烏 あけがらす (2015)

2015年5月16日公開 106分

明烏 あけがらす
(C) 2015「明烏」製作委員会

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.5

なかざわひでゆき

ダメ人間の悲哀を全力投球で演じる菅田将暉はやっぱり凄い

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ヤミ金融の借金返済期限が12時間後に迫った売れないホストと仲間たちのひと騒動を描く。「ウシジマくん」的なバイオレンスドラマを彷彿とさせるような設定だが、そこはなにしろ「HK/変態仮面」や「女子ーズ」の福田雄一監督。なんともユル~くておバカな人間模様が繰り広げられる。
 なので、この人を食ったような悪ノリについていけるかどうかが好き嫌いの分かれ目。個人的には嫌いじゃないのだけれど、しかし無理矢理いい話に持っていこうとするオチは、今の日本映画の悪いクセだとしか思えなかった。バカやるなら最後まで貫こうよ…と。そんな中、愛すべきダメ人間の悲哀を全力投球で演じきった菅田将暉はやっぱり凄い。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

堂々と菅田将暉と渡り合う吉岡里帆がスゴい!

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

映画はあえて手を抜いてんじゃないか、と思うほど深夜ドラマと映画の出来が雲泥の差な福田雄一監督作。だが、今回はホストクラブが舞台のワンシチュエーションものということで、舞台出身者としての本領発揮! どこか『キサラギ』の影響も見えながら、『HK/変態仮面』『女子ーズ』超えの仕上がりとなった。なにはなくとも、持ち前の演技力にアフロのヅラという武器を得て、無敵状態の菅田将暉。そこに「イルカ少女」からジワジワ来ていた吉岡里帆がおかっぱ頭で参戦し、コメディエンヌとしての才能を開花。まるで夫婦漫才のような2人の絡みは、しょーもないオチや元ネタがあまり反映されていないことも、気にならないほど素晴らしい!

この短評にはネタバレを含んでいます
ADVERTISEMENT

人気の記事

ADVERTISEMENT

話題の動画

ADVERTISEMENT

最新の映画短評

ADVERTISEMENT