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作家性を究め商業性も担保する、女優4人の奇蹟のアンサンブル

2015年6月12日 清水 節 海街diary ★★★★★ ★★★★★

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海街diary

 鎌倉の古い日本家屋の匂いに居住まいを正しながら、四姉妹の立ち居振る舞いに眼を奪われた。父も母も不在の家庭で、それぞれの居場所を求め、屈折しバラバラになってもおかしくない個性を、代々の営みを刻む「家」が守護し、繋ぎとめるのだ。次第に、強くしなやかな家族になっていく様が清々しい。四季折々の風景の中で生きる4人のアンサンブルが奇蹟的。とりわけ、未完の大器・広瀬すずの自然な表情の変化には驚かされる。是枝裕和監督は作家性を遺憾なく発揮させつつも、アート系のタコツボに陥らず、旬な女優を輝かせて興収を約束するテレビ局出資映画としての商業性も見事に担保している。

清水 節

清水 節

略歴:映画評論家/クリエイティブディレクター●ニッポン放送「八木亜希子LOVE&MELODY」出演●映画.com、シネマトゥデイ、FLIX●「PREMIERE」「STARLOG」等で執筆・執筆、「Dramatic!」編集長、海外TVシリーズ「GALACTICA/ギャラクティカ」DVD企画制作●著書: 「いつかギラギラする日 角川春樹の映画革命」「新潮新書 スター・ウォーズ学」●映像制作: WOWOW「ノンフィクションW 撮影監督ハリー三村のヒロシマ」企画・構成・取材で国際エミー賞(芸術番組部門)、ギャラクシー賞(奨励賞)、民放連最優秀賞(テレビ教養番組部門)受賞

近況:●「シン・ウルトラマン」劇場パンフ執筆●ほぼ日の學校「ほぼ初めての人のためのウルトラマン学」講師●「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」劇場パンフ取材執筆●特別版プログラム「るろうに剣心 X EDITION」取材執筆●「ULTRAMAN ARCHIVES」クリエイティブディレクター●「TSUBURAYA IMAGINATION」編集執筆

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