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『羊たちの沈黙』と同じ遊びがあるのはご愛嬌。

2015年6月25日 ミルクマン斉藤 予告犯 ★★★★★ ★★★★★

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予告犯

『白ゆき姫殺人事件』に続く中村義洋&林民夫のネット社会ものだが、今回のほうがずっとサスペンスフルでスピード感あり。低賃金労働者&東南アジア移民という被搾取階層と、警察という絶対的権力の闘いという社会派的モデルを呈しつつも展開は極めてエンタテインメントしているし、「シンブンシ」メンバーのキャスティングも絶妙。刑事・戸田恵梨香が犯人・生田を(彼らは合わせ鏡的関係でもあるのだが)六本木から渋谷へと至る裏道から渋谷川に沿って延々と追っていく長回し追跡シーンは、相馬大輔のステディカム撮影も併せて素晴らしい。しかも中盤までは義賊的愉快犯だと思われたものが終盤近くで一変し、物語が別の姿を見せるのだ。

ミルクマン斉藤

ミルクマン斉藤

略歴:映画評論家。1963年京都生まれ。デザイン集団「groovisions」の、唯一デザインしないメンバー。現在、京都・東洞院蛸薬師下ルの「三三屋」でほぼ月イチ・トークライヴ「ミルクマン斉藤のすごい映画めんどくさい映画」を開催中。雑誌「テレビブロス」「ミーツ・リージョナル」「キネマ旬報」等で映画コラムを連載中。

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