シネマトゥデイ
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孤独や愛情、そしてハグの意味…現実を切り取る秀作

  • きみはいい子
    ★★★★

     どこにでもある町のどこにでもある人の物語を成立させる、虚飾を配した素朴な作りに、まず引き込まれる。ここには私や、あなたの現実がある。

     語られるのは老若男女の孤独な日常。それが癒されるのは、不器用な人間たちの集合体のなかで困難と言えよう。しかし誰かが一歩踏み出し、他人をハグすることで、状況が一変することもある。単純なことだが、これが意外とできていない現実。その重さと、一歩踏み出した後の希望のバランスが良い。

     “愛されたい”という甘えを口にすることなく、呉美保監督は正面からこの現実を描き切る。こういう真摯な作品は評価されるべきだ。

⇒映画短評の見方

相馬 学

相馬 学

略歴: アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況: ローリング・ストーン誌で、ピーター・バラカンさんに音楽の話を聞く仕事が続いております。最新号のお題はジョージ・ハリスン「バングラデシュのコンサート」。

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