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1周して再び…エキゾチック・ジャパン

2013年9月17日 中山 治美 ウルヴァリン:SAMURAI ★★★★★ ★★★★★

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ウルヴァリン:SAMURAI

海辺にある日本家屋で浴衣を着たローガンとマリコが…って、デジャ・ヴかと思った。『007は二度死ぬ』(67)のショーン・コネリーと浜美枝の偽装新婚シーンそのまんまだ。ハリウッドがイメージする日本は46年前と変わっていないのか。ここ最近『ラストサムライ』(03)、『硫黄島からの手紙』(06)と日本文化もだいぶ理解されてきたと油断していただけにガッカリする人も多いだろう。
それはハリウッド側だけでの問題ではないと思う。先日、ベネチア国際映画祭で、東映ヤクザ映画などにオマージュを捧げた園子温監督『地獄でなぜ悪い』が現地で、“『キル・ビル』へのトリビュート“と紹介されていた事にも通じるが、相手には映画史はおろか日本文化の知識や歴史がごっそり抜けているのだから致し方ない。ただ、そこを理解してもらう努力を促すことも日本側の責任でもあるのではないか。せっかく日本ロケが増えたと喜んでも、菊地凛子主演『ナイト・トーキョー・デイ』(09)とか珍品としてしか取り上げられない方も辛い。本作が、のちに続く日本を題材にしたハリウッド映画の反面教師になることを願うばかりである。
 

中山 治美

中山 治美

略歴:茨城県出身。スポーツ紙記者を経てフリーの映画ジャーナリストに。日本映画navi、全国商工新聞、スカイパーフェクトTV(ぴあ)、BANGER!、朝日新聞webサイトおしごとはくぶつかん情報館内で「おしごと映画」を執筆中。いつの間にやら映画祭を回るのがライフワークとなっている。お気に入りはオランダ・ロッテルダム国際映画祭とスペインのサンセバスチャン国際映画祭。

近況:本サイトで「映画で何ができるのか?」と「ぐるっと!世界の映画祭」を連載中。また、編集に携わった塚本晋也監督・著「『野火』全記録」(洋泉社)、DVDマガジン「石原裕次郎シアター」(朝日新聞社)が発売中デス。ライフワークの旅の記録をまとめたブログはこちら。https://tabisutekaisyu.amebaownd.com

サイト: https://www.oshihaku.jp/series/00007

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