本多孝好原作としては、明らかに成功例

2015年8月18日 くれい響 at Home アットホーム ★★★★★ ★★★★★

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ひと昔前、流行した疑似家族モノではあるが、ややトリッキーな構成と地に足の着いた重厚な演出もあって、しっかり“家族”について問う仕上がりに。窮地に追い込まれる母親役の松雪泰子は相変わらずスゴいが、國村隼との共演シーンも違和感ない長男役の坂口健太郎も塩顔モデルから“ポスト加瀬亮”に化ける片鱗をのぞかせる。ただ、空き巣の父と結婚詐欺の母によって、家計が成り立っているという初期設定は映像化されたことで、さらに現実観は薄れてしまい、あまりにキーパーソンを任されたウーマン村本の演技が微妙すぎ。とはいえ、これまでの映画化がいろいろ難アリだった本多孝好原作としては、明らかに成功例といえるだろう。

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:『少年の君』『唐人街探偵 東京MISSION』『星空のむこうの国』『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』『藍に響け』『裏アカ』『新感染半島 ファイナル・ステージ』『ハッピー・オールド・イヤー』『新解釈・三國志』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。そのほか、キネマ旬報ムック「細田守とスタジオ地図の10年」にて細田守監督×ポン・ジュノ監督、「TV LIFE」にて金子大地さん、河合優実さん&祷キララさん、細田佳央太さん、高杉真宙さん、「EVIL A MAG」にてB.O.L.Tさん、「CREA WEB」にて渡部秀さんなどのインタビュー記事も掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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