英勉監督が得意ジャンルに戻ってきた!

『高校デビュー』の英勉監督が少女マンガ原作に戻ってきたことは喜ばしく、『ハンサム★スーツ』から続く、遊び心たっぷりの演出、いい意味でTVバラエティ的ノリは、本作でも健在だ。悪名高き『貞子3D』シリーズと比較にならないほど活き活きし、原作の売りだった変顔をノリノリで披露する原作のモデルになった桐谷美玲も、ついにメジャー作品の恋敵役まで上り詰めた我妻三輪子もいい感じだ。あくまでも、中盤までは…。修学旅行に突入する後半では、なぜかその遊び心が一気に失速。『アオハライド』の胸キュンにも遠く及ばず、総合的に平均的な少女マンガ映画化に終わってしまった。普通に、ラブコメで112分の尺は長すぎです。