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ヴェルサイユの宮廷庭師 (2015):映画短評

ヴェルサイユの宮廷庭師 (2015)

2015年10月10日公開 117分

ヴェルサイユの宮廷庭師
(C) BRITISH BROADCASTING CORPORATION, LITTLE CHAOS LIMITED, 2014
なかざわひでゆき

封建社会に生きる女性の苦悩を描いた華麗な歴史絵巻

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 女性の社会的地位が低かった17世紀フランスで、ヴェルサイユ宮殿の庭園建設に抜擢された女性造園家を描くBBC製作の英国産歴史映画。
 実話かと思いきや完全なフィクション。男社会で孤軍奮闘するヒロインを理解ある紳士諸君が支えてくれたり、その一人であるカリスマ的なイケメン師匠とのロマンスがあったり、太陽王ともささやかな友情を育んだりなど、なにかと出来過ぎな感じはしなくもない。
 しかし、あえて男VS女の単純な図式を採用せず、女の最大の敵は女、そして最大の友も女という女性同士の複雑な心情を織り込むことで、封建社会に生きる女たちが強いられた様々な苦しみや哀しみを浮き彫りにしている点は興味深い。

この短評にはネタバレを含んでいます
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