舞台変われどキャラもドラマも走る、走る!

ディストピアにゾンビ、サバイバル、巨大な敵等々のエッセンスの融合は『バイオハザードⅢ』の世界観と類似しているが、敵となるか味方となるかわからない生存者のコミュニティとの遭遇を筆頭に意外性のあるエピソードが効いていて、既視感を抱かせない。
肉体性を重視したアクション・アドベンチャーという前作の要素が踏まえられているのもその一因。これを踏まえつつ新たに文明が死に絶えた後の砂漠へと若者たちを放つ。キャラクターの若々しさや必死さが、今回も魅力的だ。
ドラマの推進力となる主人公トーマスの反骨心の熱に加え、解明されない謎の吸引力も活きている。2年後に公開される予定の第3作が待ち遠しい。