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7年待った甲斐があった!

2015年11月14日 くれい響 恋人たち ★★★★★ ★★★★★

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恋人たち

シンプルで美しいタイトルながら、3人のメインキャラは決して美しいと言えない中年男女。しかも、それを演じるのは無名の新人俳優だけに、このご時世、かなり挑戦的だ。ただ、だからこそ恐ろしいまでのリアリティを放ち、観る者は終始胸ぐらをつかまれた気持ちになっていく。3人に対して、厳しい現実を叩きつけながらも、橋口監督の目線は常に優しく、そんなドラマを彩る明星の奏でる旋律も優しい。完璧すぎた『ぐるりのこと。』には今一歩及ばないが、「7年待った甲斐があった」と思わせる長編新作である。それにしても、自身の写真をラベルにした胡散臭い「美女水」を売りさばくスナックのママを演じる安藤玉恵は、ハマりすぎ!

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:『少年の君』『唐人街探偵 東京MISSION』『星空のむこうの国』『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』『藍に響け』『裏アカ』『新感染半島 ファイナル・ステージ』『ハッピー・オールド・イヤー』『新解釈・三國志』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。そのほか、キネマ旬報ムック「細田守とスタジオ地図の10年」にて細田守監督×ポン・ジュノ監督、「TV LIFE」にて金子大地さん、河合優実さん&祷キララさん、細田佳央太さん、高杉真宙さん、「EVIL A MAG」にてB.O.L.Tさん、「CREA WEB」にて渡部秀さんなどのインタビュー記事も掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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