陰陽極端な前半はそれはそれで買い。

2015年11月30日 ミルクマン斉藤 ヒロイン失格 ★★★★★ ★★★★★

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ヒロイン失格

2ページにひとつ大コマがある無粋な漫画のような演出や、ほぼすべてをナレーションで語ってしまう脚本には辟易するが、それも許せる気にさせるのが桐谷美玲のコメディエンヌぶり。間断なく要求されるオーバーアクトに余裕の顔芸で応えて見事の一言。彼女以外にもメガネっ娘の複雑な心象を真摯な演技でこなす我妻三輪子はめっけものだし、恐るべき精度でクールなツッコミを入れまくる福田彩乃など女性陣が光る。ただしこのノリは長く続かず、後半は笑えもキュンともしない陳腐な恋愛劇に堕するのが惜しい。また「とてつもないイケメン」役の坂口健太郎が全くそう見えないのも苦しいな(ただし次作『俺物語!!』ではちゃんとそう見えるのだよ)。

ミルクマン斉藤

ミルクマン斉藤

略歴:映画評論家。1963年京都生まれ。デザイン集団「groovisions」の、唯一デザインしないメンバー。現在、京都・東洞院蛸薬師下ルの「三三屋」でほぼ月イチ・トークライヴ「ミルクマン斉藤のすごい映画めんどくさい映画」を開催中。雑誌「テレビブロス」「ミーツ・リージョナル」「キネマ旬報」等で映画コラムを連載中。

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