手描きの温もりを残したキャラ造形が成功の鍵

生誕65周年を記念した3DCG版ピーナッツ・ムービーは、赤毛の女の子に一目惚れしたチャーリー・ブラウンの不器用な恋物語と、戦闘機パイロットに憧れるスヌーピーの妄想アドベンチャーが描かれる。
CGのリアルな質感がメルヘンな世界観を台無しにするのでは…と若干心配だったが、手描きの温もりを残したキャラ造形や美術デザインは原作コミックのイメージを崩すことなく、昔ならではのアニメらしさを再現することにも成功している。
日本語吹替版を子役にやらせたのも大正解。谷啓とかなべおさみがチャーリーの声をやってた昔の吹替版も、あれはあれで味があるといえば確かだけど、子供心に違和感は拭えなかったからなあ(笑)。