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お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました (2015):映画短評

お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました (2015)

2016年1月23日公開 102分

お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました
(C) 2015 SHIMAFILMS
森 直人

ネイキッド・遠藤ミチロウ

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

泣ける。このセルフドキュメンタリーは遠藤ミチロウという稀代のミュージシャン・詩人・パフォーマーの持つ繊細さ、優しさ、永遠の青年性をよく伝えるものだと思う。再始動ザ・スターリン(Z & 246)などライヴ映像も充実しているが、魂の裸形が見える意味で「映画は人なり」の好例だ。

元々は還暦という節目に合わせていた私的なルーツ探究に3.11が重なったのは大きい。故郷、母という主題の浮上は寺山修司なども連想するが、旅は全く独自かつ我々にも共感可能なものとなる。ミチロウが口にするのは「中途半端である事のコンプレックス」。観る者は彼の“普通さ”に出会う。福島の実家を訪ねるくだりは本当“名場面”だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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