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ディバイナー 戦禍に光を求めて (2014):映画短評

ディバイナー 戦禍に光を求めて (2014)

2016年2月27日公開 111分

ディバイナー 戦禍に光を求めて
(C) 2014 DIVINER HOLDINGS PTY LTD, RATPAC ENTERTAINMENT LLC, NETWORK INVESTMENT HOLDINGS LIMITED, SEVEN NETWORK (OPERATIONS) LIMITED AND MEGISTE FILMS PTY LIMITED

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

くれい響

ゴッタ煮感満載なラッセル・クロウ初監督作

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

ピーター・ウィアー監督、メル・ギブソン主演の青春映画『誓い』で知られる「ガリポリの戦い」にまつわる物語だが、オーストラリアとトルコ、双方の立場を描くラッセル・クロウ監督の視点に、本作が遺作となったアンドリュー・レスニーの大胆なカメラワークが大作感を醸し出す。行方不明の息子探しを軸に、強さを秘めた未亡人や、複雑な立ち場のイギリス人中佐との交流など、胸を打つ人間ドラマから一転、いきなりドンパチ・アクションを盛り込むサプライズに仰天! あまりに後半が駆け足すぎるため、消化不良に思えてしまうが、スター俳優によるサービス精神溢れる監督作という意味では、『不屈の男 アンブロークン』にも通じるものもアリ。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

雄大な風景の中、人間たちが懸命に動く

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 いつも風景が大きい。主人公が暮らすオーストラリアでも、彼が行方不明の息子を探すトルコでも、空は大きく大地は広く、人々は大きな風景の中で走り回る。オーストラリア人が多数戦死した第一次世界大戦のトルコ・ガリポリの戦いの後、さまざまな傷を負った人々を描くが、何かを糾弾する物語ではない。それは主人公が水脈を探す職人、ディバイナーであるせいでもある。画面はシネマスコープ。撮影はオーストラリア出身、「ロード・オブ・ザ・リング」3部作、「ホビット」3部作のアンドリュー・レスニー。監督はこれが第1作のラッセル・クロウ。この堂々たる作風は、初監督作とは思えない。

この短評にはネタバレを含んでいます
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