砂漠化した世界で、機械たちは新たな進化を決意する

2016年3月4日 平沢 薫 オートマタ ★★★★★ ★★★★★

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オートマタ

 "荒廃した近未来""意識を持つ人型マシン"という、SF映画ですでに何度も描かれてきたモチーフの視覚化に果敢に挑んだのは、スペイン生まれ、CGアーティストからデジタル視覚効果監督を経て監督業に進出、本作が2作目の長編映画となるガベ・イバネス監督。物語のタッチは「ブレードランナー」直系のフィルムノワール風だが、世界像は真逆。世界は太陽風の増加によって砂漠化し、人工雨の降る居住区の外の乾燥地帯では生き物は生存できない。意識を持つ人型マシン達は、機械であることを剥き出しにした形状だ。その彼らが自ら進化しようとする時、はたしてどのような形態を目指すのか。そこにも新鮮さが盛り込まれている。

平沢 薫

平沢 薫

略歴:映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「SCREEN ONLINE」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」「Movie Walker」等で執筆。他に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況:「ザ・ループ TALES FROM THE LOOP」@Amazon Prime の世界が静かで寒くて切ない。クリエイター・コンビの一人は、ディストピア画集「エレクトリック・ステイト」のシモン・ストーレンハーグ。もう一人は「レギオン」「アウトキャスト」の脚本家ナサニエル・ハルパーン。この2人にピンとくるなら必見。

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