シネマトゥデイ

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言葉はなく、映像と音楽が語る

  • ディストラクション・ベイビーズ
    ★★★★★

     台詞で説明しない。その映画のありようは、主人公と同じ。主人公は、誰かを殴り、誰かに殴り返され、また殴り返すことでしか、楽しくなれない。そんな彼をほとんどの人々は拒絶するしかないが、彼に出会って彼の何かに反応してしまう人がいる。
     言葉がない分、映像と音楽が雄弁。監督は「イエローキッド」の真利子哲也。音楽はNUMBER GIRL、ZAZEN BOYZ等の向井秀徳。冒頭から鳴り渡る音楽は、90年代ノイズ系ギタポから派生したかのような歪んだ音。それがHIP HOP系や自宅録音系ではないことが最初は意外に感じられるが、映画が進むにつれて、この音が鳴る理由が腑に落ちていく。

⇒映画短評の見方

平沢 薫

平沢 薫

略歴: 映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「キネマ旬報」「映画.com」等で執筆。著作に「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況: デヴィッド・フィンチャーのNetflixオリジナルシリーズ「マインドハンター」が配信中。実在の有名シリアルキラーたちが続々登場するのも興味深く、俳優たちが演じるその佇まいが”ああ、実際もこういう感じなのかも"と思わせる。

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