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ウォークラフト (2016):映画短評

ウォークラフト (2016)

2016年7月1日公開 123分

ウォークラフト
(C) 2016 legendary and universal studios

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 2.3

くれい響

やっぱ、ウーヴェ・ボルじゃなくてよかった!

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

アラフォー世代の「ドラクエ」に匹敵するぐらい、中国人の“80後”世代のオンラインゲーム「魔獣世界」の映画化だけに、ガッツリ中国資本。その流れからか、闇組織の総帥役でダニエル・ウーも出演するが、端正なルックスは特殊メイクに隠れたまま。とんでもない数のキャラの整理など、脚本は交通整理されており、ILMの仕事も全力を感じるが、ストーリー展開は見事なまでに『ロード・オブ・ザ・リング』×『アバター』。3部作の序章という続編ありきの流れはさておき、ダンカン・ジョーンズ監督らしさが「よくぞ、この大作をまとめた」こと以外、見当たらないのはいかがなものか。ウーヴェ・ボルじゃなくてよかった、という意味で★おまけ。

この短評にはネタバレを含んでいます
山縣みどり

元ネタのゲームが好きならきっと楽しめるはず。

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

『ロード・オブ・ザ・リング』や『ハリ・ポタ』の功績のひとつがファンタジー映画をB・C級からA級に昇格させたこと。壮大な世界観を観客が共有できるのがひとつの強みだったわけで、その点から見るとこの映画は大失敗。まず舞台となる魔法の世界アゼロスと侵略者オークの世界ホードの関係性がよくわからず、置いてきぼりにされる。劇画的な台詞を発する役者陣はキャラクターになりきり過ぎたのか、突っ込むことすら不可能だ。バカバカしさも極めると笑いに昇華できるが、真面目すぎて目も当てられない状況。とはいえCGIだけは素晴らしく、元ネタのゲームが好きならきっと楽しめるはず。三部作らしいけれど、続編はいかに?

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

あらゆる種族にそれぞれの英雄がいる

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 異なる文化を持つ多数の種族が住む世界には、善と悪があるのではなく、それぞれの信念があるーー原作ゲームのこの世界観を、エンターテインメント映画できっちり描いたのは、ダンカン・ジョーンズ監督の力量。彼はそのために脚本を大幅に変更したという。その世界観は視覚的にも表現されていて、例えばオークの戦士たちの武具や装飾品を見るだけで、そのデザインや細工技術の高度さから、彼らが他種族と同等の、独自の文化と歴史を築いてきた種族であることが分かる。
 ファンタジーの定番要素の再構築という点では「ロード・オブ・ザ・リング」系だが、陽光と緑の黄色を強調した色調で、他の同系映画とは異なる映像表現に挑戦している。

この短評にはネタバレを含んでいます
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