宝探しから見えてくる大人が子供へ伝えるべきこと

2016年9月16日 なかざわひでゆき トレジャー オトナタチの贈り物。 ★★★★★ ★★★★★

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トレジャー オトナタチの贈り物。

 広がる経済格差と高い失業率に苦しむルーマニアを舞台に、生活に困った2人の男が宝探しに人生の一発逆転を賭ける。
 一つの鍵となるのは、主人公コスティが幼い息子に読んで聞かせる「ロビン・フッド」の物語。おとぎ話にキラキラと目を輝かせる我が子に、先行きの見えない社会でも夢を見ることだって叶えることだって出来ることを、身を持って示そうとする父親の姿が描かれるのだ。
 と同時に、お宝を巡るエピソードによってルーマニア近代史を振り返りながら、国の将来を担う若い世代に大人が何を伝えるべきか考えさせる。極めてスローな語り口と淡々としたユーモアは恐らく観客を選ぶだろうが、ユニークな視点を持った作品ではある。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:最近は今さらながらK-POPのボーイズバンドにドハマり中。一番の御贔屓はMCNDですが、NCTやTREASUREも大好き。もちろんBLACK PINKとかITZYとかEVERGLOWとかガールズにも夢中です。

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

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