ADVERTISEMENT
小学生には助言・指導が必要

誰のせいでもない (2015):映画短評

誰のせいでもない (2015)

2016年11月12日公開 118分

誰のせいでもない
(C) 2015 NEUE ROAD MOVIES MONTAUK PRODUCTIONS CANADA BAC FILMS PRODUCTION GOTA FILM MER FILM ALL RIGHTS RESERVED.
平沢 薫

ヴィム・ヴェンダース監督は3Dをこう使う

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

「3D」という手法には何ができるのか。ここにまた一つの新鮮な使い方がある。
 この映画は窓の映画だ。登場人物たちがある閉ざされた部屋にいて、その部屋には窓があり、窓だけが明るく、窓の外には広大な世界が広がっている。そういうシーンが何度も登場する。場面によって、その部屋のサイズと窓のサイズが変化していく。その外に広がる世界の様相も変わっていく。その部屋と窓のありようは、そこにいる人物の心理状態を形にしたものだ。
 そして監督は、その部屋にいる人物から窓までの距離と、窓の外の世界の広がり、そのそれぞれの奥行きの深さを表現するために「3D」という手法を用いている。

この短評にはネタバレを含んでいます
ADVERTISEMENT

人気の記事

ADVERTISEMENT

話題の動画

ADVERTISEMENT

最新の映画短評

ADVERTISEMENT