光に彩られて揺らぐ、あまりに美しい希望or絶望

2016年11月28日 相馬 学 エヴォリューション ★★★★★ ★★★★★

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エヴォリューション

 未来に何が待つのかわからない漠然とした恐怖と、性的なものへの不安や憧れ。子どもが抱える、そんな2つの要素を柱にして映像詩を展開させる。

 海面・海中の光の揺らぎをイメージ的にとらえたビジュアルが何より目を引く。それは子どもたちの心の揺れの象徴か。ドラマに挟み込まれたこれらの映像美は、酔えるだけでなく思索をも促す。

 前作『エコール』もそうだったがアザリロヴィック監督は、囲い込まれた世界から抜け出したい子どもの願望を、ファンタジー風に描き出す。行く先に待つのは希望か、絶望か。結末に何を見るかも、観客の感性によって異なってくるだろう。いずれにしても印象度は強烈。凄い。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』他の劇場パンフレットに寄稿。趣味でやっているクラブイベントDJの方も忙しくなってきました。

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